


北海道産木材を活用した建材や製品を紹介する「HOKKAIDO WOODのある暮らし」。第4回目の記事は「株式会社関木材工業」です。
※全9回の連載を予定しています。
株式会社関木材工業は、北海道の中央部に位置する新得町にあります。東大雪の山々と日高山脈の恵みをいっぱいに浴びたこの土地で、1963年に関木材工業所として創業し、のちに法人化。今年で62年目を迎えた老舗の製材会社です。現在は、北海道産のカラマツ・トドマツを使用した物流梱包資材や住宅建材用の2×4(ツーバイフォー)の製材を主に取り扱っています。
今回お話を伺ったのは、株式会社関木材工業の代表取締役社長の山内ゆかりさん。

「関木材では北海道産のカラマツとトドマツの2種類を取り扱っていますが、最初はカラマツから取り扱いを始めました。カラマツは成長が非常に早く、石炭を掘るための坑木や電柱など、昭和の大量に木材が必要な時に重宝されていました。その反面、『間伐材(かんばつざい)』と呼ばれる建築材としては不十分な小径木材が多く市場に出回るように。二代目の社長である私の父が、この間伐材を『物流の梱包資材にすることはできないか』と考え、カラマツを活用することを決めました。
トドマツの活用も二代目の社長の案です。日本の建築は、『在来工法(木造軸組工法)』が主流でしたが、北海道の特に十勝エリアでは、2×4工法が浸透していました。しかし、2×4工法は元々外国から入ってきた建築方法。部材も外国からの輸入材でした。『国産材でも対応できたら』という要望があったころ、トドマツが初期間伐を迎えカラマツ同様にトドマツも間伐材の活用先が求められていることを知ります。1995年にトドマツを使用した2×4材の製材工場を新得町に新設。当時、国産木材の2×4材製造工場は日本では初めてでした」
「長年にわたり主力商品であるカラマツの梱包資材は、自動車関連部品の輸出梱包や、複数の荷物をまとめて効率よく移動や保管ができる『パレット』に活用されています。輸出するための梱包材はほとんどがオーダーメイドで、製品に合わせてサイズなどを細かく調整しています。必然的に品目も多くなりますが、なるべくお客さまのご要望に沿えるように従業員が手作業で製造しているんですよ。カラマツは非常に強度が高い木材で、重量があるものを載せても折れないという点で、輸出用の梱包資材との相性もすごく良いんです。梱包資材を通して、物流に関わり日本や世界経済で役に立っていると思うと、自分たちの仕事を誇りに思いますね」
「北海道は森林資源が豊かだと言われますが、実はそんなことはないんです。九州と比べると冬の影響もあり木の成長も遅く、1ヘクタールあたりの収穫量は北海道の方が少ないんですよ。だから、九州と同じスピードで森林伐採してしまうと、すぐに資源は尽きてしまう恐れも。なので、北海道の森林資源を持続させるには、計画的な伐採・活用・植林の3つが必要だと私は考えています。関木材としては活用の部分でこれからも貢献できるように、工場の効率化を行い、次世代に引き継いでいけたらと考えています」

企業名:株式会社関木材工業
住所:〒081-0038 上川郡新得町字新得基線67番地
電話番号:0156-64-5653
URL:https://seki-moku.com/